皆様、こんにちは。
埼玉県さいたま市を拠点として関東全域で、一般住宅から店舗まで、幅広く内装左官・外装左官を手掛けている美匠です。
「快適な住まいで暮らしたい」という願いは、多くの方が抱いています。住まいづくりのポイントはいくつもありますが、室内の大部分を占めており、特に影響の大きい内装材が壁材です。デザインにこだわるのはもちろんのこと、快適さを求めるなら機能面も考慮する必要があります。そこで今回は、代表的な壁材の種類と特徴を見ていきましょう。
■それぞれの壁材のメリットとデメリット
内装用の壁材を選ぶ時には、その空間の用途やライフスタイルに合わせるのが基本です。たとえば、リビングや寝室は温かみを感じる素材、子供部屋は汚れにくい素材、キッチンなどの水まわりは耐水性のある素材が向いています。
そして、最適な壁材を選ぶためには、壁紙の種類と特徴を知っておくことが大切です。代表的な内装の壁材には、クロス・タイル・木材・漆喰といった種類があります。それぞれのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
・クロス
いわゆる「壁紙」です。日本の多くの住宅で使われており、素材によってビニールクロス・紙クロス・布クロスといった種類に分けられます。
・メリット
最も一般的な壁材だけあって価格が安く、扱いやすいため工期も短く済みます。特にビニールクロスは加工がしやすく、デザインも花柄、木目調、漆喰調、幾何学模様など豊富です。消臭、防カビ、抗菌といった、うれしい機能を備えた製品もあります。
・デメリット
素材の関係上、ビニールクロスはやや高級感に欠け、紙クロスは水まわりで使いにくいという問題があります。また、どちらも破れやすく耐久性は低めです。布クロスは高級感があって耐久性も比較的高めですが、汚れやホコリが付きやすく、掃除の手間がかかります。
・タイル
主に陶磁器でできた板状の壁材です。一般住宅では水まわりによく使われます。
・メリット
水回りに使われることからもわかる通り耐水性が高く、耐火性や耐久性も優れています。汚れもつきにくいので掃除がしやすく、経年劣化しにくいため時間が経っても色が落ちません。デザインやカラーも豊富で高級感があり、異なる種類のタイルを組み合わせてオリジナリティの高い壁を作ることもできます。
・デメリット
壁材の中ではコストが高めです。また、タイルそのものは頑丈ですが、目地は掃除のしにくさからカビが生えやすく、目地から水が入り込んで下地材を劣化させることもあります。
・木材
自然素材を求める方に人気の高い壁材です。樹木の種類によって色や固さ、質感が異なります。1本の樹木から削り出した無垢材と、複数の薄い板を張り合わせて作った合板がありますが、高級感を出すなら無垢材がおすすめです。
・メリット
木材特有の温もりが何よりの魅力です。リラックスできる空間を作りたい時に適しており、一部の壁に使うだけでもいいアクセントになります。年月を経るにしたがって、風合いが味わい深く変化していくのも大きな楽しみです。調湿性能も高く、適度な湿度を保って結露やカビを防いでくれます。
・デメリット
最も注意が必要なのはシロアリによる被害です。また、経年劣化による退色や亀裂、反り返りなどが発生することもあります。長持ちさせるためには保護用の塗料を塗るなど、定期的なメンテナンスが欠かせません。
・漆喰
塗り壁の一種で、古くから使われてきた壁材です。消石灰(水酸化カルシウム)にのりやスサ(麻や藁などのつなぎ)を混ぜて練り上げ、壁に塗って仕上げます。
・メリット
耐久性が高く、100年持つともいわれ、しっかりとメンテナンスすればきれいな状態を長期間保つことができます。汚損・破損すると張り替えが必要になるクロスと異なり、汚れても上から漆喰を塗って補修できるのもメリットです。
また、非常に細かな穴が空いていて湿気を吸収・放出してくれるため、調湿性能も抜群。強アルカリ性なので抗菌・消臭効果も期待できます。さらに、シックハウス症候群の原因物質を放出しないので安全性が高く、燃えにくい材質なので耐火性にも優れるなど、多くのメリットがあるのです。
・デメリット
施工に手間と時間がかかるため、初期費用が高くなります。また、漆喰は水をはじかないため、コーヒーなどをこぼしてしまうと汚れが目立つのも欠点です(軽い汚れは消しゴムで取ることができます)。加えて、職人の腕によって仕上がりに差が出やすい一方、漆喰に精通した左官屋はそれほど多くありません。業者選びが重要といえるでしょう。
■まとめ
どのような壁材にも、それぞれメリットとデメリットがあります。大切なのは、各壁材の特徴をしっかりと理解した上で選ぶことです。最適な壁材を選べば、マイホームでの生活をより豊かにしてくれるでしょう。
美匠では、自然素材を使った「人にも環境にもやさしい左官工事」を行っています。ヒアリングから施工まで職人が担当することで希望通りの仕上がりになり、直接依頼をいただければ中間手数料がかからずコストカットも可能です。取り扱い材料も豊富なため、さまざまな左官材料に対応できます。漆喰の壁に興味がある、左官を行っている業者を探しているという方がいらっしゃいましたら、さいたま市の美匠までお気軽にご相談ください。
<美匠の施工事例>
https://www.bisyou.jp/showcase