皆様、こんにちは。
埼玉県さいたま市を拠点として関東全域で、一般住宅から店舗まで、幅広く内装左官・外装左官を手掛けている美匠です。
前回の記事では、次世代の左官仕上げ材である「モールテックス」をご紹介しました。前回も少し触れましたが、モールテックスはモルタルと外見が非常に似ており、その性能もよく比較されます。では、この2つの仕上げ材は一体どこが違うのでしょうか? 今回は、モールテックスとモルタルの機能面の違いについて、より詳しくご紹介いたします。
■モールテックスとモルタルの違いとは?
モルタルとモールテックスは、材料自体はほとんど同じです。ただ、モルタルがセメントと水を混ぜて作られているのに対し、モールテックスはさらに特殊な樹脂を混ぜています。この違いが性能の差につながるのです。モールテックスがモルタルに比べて優れている点を見ていきましょう。
▼防水性能なので水まわりにも使える
モールテックスは、モルタルと見た目がほぼ同じであるにも関わらず、水に強いのが大きなメリットです。モルタルは水を吸収する性質を持っており、水をこぼした後に放置しているとシミになってしまいます。当然、水まわりには基本的に使用できません。
その点、モールテックスは防水性が高いので、キッチンや洗面所にも使用できます。特別な講習を受けた職人であれば、お風呂場でモールテックスを施工することもできるのです。モルタルの無機質でクールな質感が好きだけれど、水に弱いので使用をあきらめていたという方は、モールテックスを使ってみましょう。
▼柔軟性があるのでひび割れしにくい
モールテックスのもう1つの強みは柔軟性です。従来のモルタルは硬く、ひび割れや角の欠けなどが発生しやすいという欠点がありました。しかし、モールテックスは特殊な樹脂を混ぜているので曲げやたわみに強く、表面強度はコンクリートの約5倍を誇ります。
そのため、モルタルだと破損が怖くて使いにくかった、キッチンやテーブルなどの日常使いする場所にも施工しやすいのが魅力です。わずか1mm~3mmの薄塗りでも十分な強度を発揮するので、角や細かいところまでしっかりと塗ることができます。
▼カラーが豊富
モールテックスは、カラーバリエーションも豊富に用意されています。顔料を混ぜて作るので、色数は無限大です。標準カラーは16色の基本色が4段階の濃淡で表現され、合計64色あります。モルタルにもカラーモルタルと呼ばれるものがありますが、ここまで多くはありません。モールテックスなら、微調整によって理想的なカラーを出せるでしょう。
■少し贅沢だが幅広く活躍するモールテックス
ここまで見てきたように、モールテックスは多くのメリットがあり、幅広く活躍できる仕上げ材です。その分、モルタルに比べると施工費用は高くなってしまいますが、モールテックスは施工方法の関係で㎡あたりの単価ではなく、作業日数あたりの金額になります。
そのため、モールテックスの施工をするなら小さい範囲で依頼するのではなく、なるべく広い範囲で依頼するとお得になっていいでしょう。細かい費用については、お気軽にご相談いただければと思います。次回はモールテックスの施工方法について、詳しくご紹介いたします。
美匠は、自然素材を使った「人にも環境にもやさしい左官工事」を行っている会社です。お問い合わせに対しご自宅を訪問して説明するなど、お客様に寄り添った提案を大切にしています。ヒアリングから施工まで職人が担当することで希望通りの仕上がりになり、直接ご依頼をいただければ中間手数料がかからずコストカットも可能です。
取り扱い材料も豊富なため、モールテックスをはじめ、さまざまな左官材料に対応できます。漆喰の壁に興味がある、左官工事が得意な業者を探しているという方は、ぜひさいたま市の美匠までご相談ください。
<美匠の施工事例>