皆様、こんにちは。
埼玉県さいたま市を拠点として関東全域で、一般住宅からビル、店舗などの内装左官・外装左官を手掛けている美匠です。
ここ最近、珪藻土(けいそうど)を使ったバスマットが普及してきたことで「珪藻土」という言葉が身近なものになってきています。お風呂上がりに水気をすぐに吸収してくれて、快適な状態を保ってくれる珪藻土のバスマットは、お店でもよく見かけるようになりました。
そこで今回は、そんな珪藻土を「壁材」として使う際のメリット・デメリットをご紹介します。
■珪藻土は何からできている?
みなさんは珪藻土が何からできているのかご存じですか?珪藻土には「藻」という漢字が使われていますが、その字の通り珪藻土は、藻類に分類される生物で植物プランクトンの一種です。海や湖の底に長い年月をかけて堆積することで粘土状の土になったものが珪藻土となります。
珪藻土には非常に細かい無数の穴があり、そこから呼吸をするように湿気を吸ってくれます。木炭の5,000~6,000倍といわれている超微細・超多孔構造になっており、湿気の多い日本ではさまざまな用途で利用されてきました。
■珪藻土の壁の3つのメリット
珪藻土を壁材にすることで多くのメリットがあります。
・湿度を調整してくれる
珪藻土は、室内の湿度が高い時には余分な水分を吸収し、逆に湿度が低くなると水分を放出してくれます。冬は結露対策になり、夏の蒸し暑い季節でも湿度を適度に調整してくれるため、1年を通じて過ごしやすい環境を保ってくれます。壁を珪藻土にすることで、湿気の多い洗面所や水まわりも快適になります。
・におい対策になる
珪藻土は湿気を吸う際に、においのもとになる成分も一緒に吸収してくれます。
トイレのアンモニア臭や玄関の靴、キッチンの生ゴミなど、家の中には気になるにおいがあふれています。珪藻土の壁にすれば、においと一緒に有害物質も吸着してくれるので、室内の空気がいつでも清潔になります。
においが家具などにつくのを防いでくれる効果もあるため、ペットと暮らすご家庭にもおすすめです。
・塗りの質感で表現できる多彩なデザイン
壁紙とは違い、珪藻土の壁は左官職人がひとつひとつ手作業で塗って作りあげていくものです。職人の技や塗り方によってデザインを変えたり、好みのテイストに仕上げたりできます。
起伏のある表面やざらりとした質感は壁紙にはない温かみがあります。夜に照明の光が当たるとさらに表情が変わり、昼間とは違った雰囲気が味わえるのも珪藻土の魅力のひとつです。
■珪藻土のデメリットと上手につきあう方法
珪藻土には多くのメリットがある一方で、デメリットになることもあります。
そのひとつが、汚れが染み込みやすく落ちにくい点です。お醤油など濃い色の液体などが壁に飛び散ってしまうと色が残りやすいので、その際はすぐにさっと拭くなどの注意が必要です。
次に、珪藻土は衝撃にはあまり強くない素材のため、ひび割れたり、壁が削れたりすることがあります。小さなお子さまのいるご家庭では、手が届かないように壁の下側を棚などで隠しておくとよいでしょう。
濡れた布で力をいれて拭くようなお掃除はできないので、壁にほこりなどがついた時には、ほうきやはたきで軽く叩いて落としたり、掃除機で吸い取ったりするようにします。
こうしたデメリットはありますが、どれも工夫することで解決できます。汚れも早めにさっと拭くことを心がけることで、目立つような大きなシミを防げるでしょう。壁を塗る際にしっかりと施工されていれば、ひび割れのトラブルも少なくなります。珪藻土の壁を施工する際には、信頼できる経験豊富な左官職人に依頼することが大切です。
埼玉県さいたま市を拠点する美匠では、一般住宅から飲食店などの商業施設まで、自然素材を使った左官工事を幅広く手掛けています。珪藻土の壁に興味を持たれた方は、美匠までお気軽にご相談ください。
<美匠の施工事例>
https://www.bisyou.jp/showcase