伝統的な土壁の魅力!京都の良質な聚楽土を使った聚楽壁

 


皆様、こんにちは。

埼玉県さいたま市を拠点として関東全域で、一般住宅からビル、店舗などの内装左官・外装左官を手掛けている美匠です。


最近では自然素材への関心の高まりから、珪藻土(けいそうど)などの土壁が人気になっています。その中でも和風建築の代表的な塗り壁の一つ「聚楽壁(じゅらくへき)」をご存じでしょうか。今回は聚楽壁の特徴や、地震などで聚楽壁が剥がれてしまった時の対処法などをご紹介します。




■美しさと機能性を備えた聚楽壁



聚楽壁は、土を素材に作られた土壁の一種です。土壁は、縄で竹を編み込んで作った下地に、土や砂、藁、水などを練ったものを塗って作られています。自然素材しか使われていませんが、寝かせて発酵させることでコンクリートのような強度のある硬い壁になります。


土壁は粗塗り、中塗り、上塗りと3回塗り重ねていきます。聚楽壁はその最後の上塗りにあたり、京都周辺で取れたキメ細かな上質な土を使用して仕上げた壁のことです。通常の土壁は水に弱いデメリットがありますが、聚楽壁は水に強く、柔らかな色が特徴です。湿度の高い時には湿気を吸収し、乾燥すると湿気を吐き出す「調湿機能」があり、消臭効果や吸音性、防火性に優れ、有害な化学物質を吸収する効果も期待できます。カビや結露も発生しにくくなり、1年中過ごしやすいお部屋になります。


こうした機能性の高さに加えて、細かな土で仕上げられた土肌の美しさも、聚楽壁の大きな魅力のひとつです。左官職人が手作業で塗っていくため、自然そのものの素朴な風合いを感じられます。




■京都の良質な聚楽土を材料にした聚楽壁



豊臣秀吉は、天下統一の直前に京都西陣に華麗な城郭風の邸宅「聚楽第(じゅらくてい)」を作りました。聚楽壁は、この聚楽第の跡地付近から産出された良質な粘りのある土「聚楽土」を材料としたことから、「聚楽壁」と呼ばれるようになったのです。美しく趣のある聚楽壁は茶の湯を大成した千利休が茶室の壁に使ったともいわれており、歴史的な建造物にも多く使われています。


しかし、聚楽土は一部の土地からしか取れない非常に貴重なものであるため、現在は本来の聚楽壁を扱うのは難しくなっているのが現状です。さらに聚楽壁は剥がれやすく、地震でひび割れしてしまうという欠点があります。しかし、そのような欠点があっても独特の色味と質感のある聚楽壁は人気が高く、土壁の中の最高峰と言われ続けています。




■伝統的な聚楽壁の補修は実績のある業者に依頼を



聚楽壁が剥がれたり傷ができたりしたら補修をする必要があります。しかし、聚楽壁は土壁の最後の仕上げ塗装なので、壊れた部分だけを継ぎ足して補修することはできません。専門の業者に依頼して塗り替えをすることになります。


補修にも職人の高い技術力が必要ですが、聚楽壁が少なくなってきていることから対応できる業者も限られています。もしも塗り替える際に傷やムラが入ると、全て塗り直さなければなりません。聚楽壁を補修する際には、必ず聚楽壁の修理実績があるかどうか確認し、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。


また、聚楽壁を他の塗り壁やクロスに貼り替えることもできます。聚楽壁の上に直接クロスを貼ったり上塗りしたりすると後から聚楽壁ごと剥がれる可能性があるため、まず聚楽壁を一度全部剥がす作業が必要になります。さらに下地の状態によっては下地を塗り直すことになるので、聚楽壁を別の壁にリフォームしたい場合には、日程に余裕を持つように注意しましょう。


最近ではDIYで壁を塗る方も増えてきています。しかし、聚楽壁は材料を扱う際に気温や湿度にも気をつけないと、塗った後に乾かなかったり剥がれてきたりしてしまいます。時間や費用を考えても、業者に依頼した方がよいでしょう。


埼玉県さいたま市を拠点に左官工事を行う美匠では、聚楽壁の修復など土壁の施工にも対応可能です。小さなご依頼からでも承っておりますので、塗り壁など左官工事のことならお気軽に美匠までご相談ください。



<美匠の施工事例>

https://www.bisyou.jp/showcase