皆様、こんにちは。
埼玉県さいたま市を拠点として関東全域で、一般住宅から店舗まで、幅広く内装左官・外装左官を手掛けている美匠です。
最近のブログでは、モールテックスの施工方法についてご紹介してきました。モールテックスは高性能な左官材料ですが、放っておくと汚れてしまう点は、他の左官材料や壁紙などと変わりません。モールテックスの機能を維持してきれいな状態を保つためには、施工後のお手入れも大切なのです。そこで今回は、モールテックスの施工後のお手入れ方法を詳しくご紹介します。
■機能性に優れたモールテックスにも、お手入れは必要です!
モールテックスは防水機能や耐久性などに優れる、高性能な左官材料です。意匠性も抜群で、水回りや屋外を含めたさまざまな場所に使用できます。
そのため、「施工後は放っておいても大丈夫なのでは?」と思われるかもしれませんが、残念ながらそうではありません。生活環境で使用する場合、毎日さまざまな汚れにさらされることになります。そのまま何のケアもしなければ、いかにモールテックスといえど汚れが堆積していき、せっかくの意匠性も損なわれてしまうでしょう。
汚れを防いできれいなモールテックスを保つためには、やはり日頃のお手入れが重要です。それに加え、保護剤(汚れ防止剤)などを使用して汚れにくくするという対処法もあります。この辺りは他の左官材料や仕上げ材と同じなので、しっかりお手入れをしてあげましょう。
■モールテックスに求められる日頃のお手入れとは?
モールテックスの日常的なお手入れ方法は、使用した保護剤によって変わってきます。保護材にはいくつかの種類があり、それぞれ化学的な性質が異なるからです。大きく分けると、ニスなどの「被膜・造膜タイプ」と、オイルやワックスといった「浸透タイプ」があります。それぞれに合ったお手入れ方法を確認しておきましょう。
・保護剤がニスなどの被膜・造膜タイプの場合
ニスに代表される被膜・造膜タイプの保護剤は、表面に膜を作って内部に汚れを入れないようにしてくれます。そのため、日常的なメンテナンスはあまり必要ありません。汚れが付着していると感じたら、薄めた中性洗剤で拭いてあげる程度で十分です。ただし、膜は経年劣化していくので、およそ10年に1回程度のペースで剥がし、塗り直す必要があります。
・保護剤がオイルやワックスなどの浸透タイプの場合
オイルやワックスといった浸透タイプの保護材は、モールテックスの層の中に染み込むことで汚れの付着を防ぎ、撥水性も発揮してくれます。しっかり浸透させることが重要なので、最初はこまめに塗布しなければなりません。その後は1年に数回程度のペースで塗っていきます。
また、酸性成分や油などがシミになるのを防ぐため、被膜・造膜タイプよりも少し慎重に日常のお手入れをしなければなりません。使用する中性洗剤は強力な洗浄成分を含まないものを選び、スポンジや布巾を使って軽く拭いてあげましょう。汚れに気づいた時はもちろんですが、特に汚れていなくても定期的にお掃除をするのがおすすめです。
■水まわりでは別のお手入れ方法が求められる
浴室など、水を使う場所でモールテックスを施工した場合、それ以外の場所とは少し違うお手入れをする必要があります。水まわりでは、水に含まれる石灰成分(カルキ)が表面に溜まっていき、さらにその上に石鹸などの汚れ成分が付着するからです。これはモールテックスでも防ぐことができないので、最低でも週に一度くらいのお手入れが必要になります。
基本的なお手入れ方法としては、ホワイトビネガーとぬるま湯を1:2の割合で混ぜたものを用意し、汚れた部分に噴射。5分ほど置いてから、柔らかいスポンジなどで拭き取ってください。
汚れが落ちない時は、ホワイトビネガーの割合を少しずつ増やしていきます。最大で、ホワイトビネガーとぬるま湯の割合が2:1まで濃度を上げることが可能です。なお、どのお手入れ方法にもいえることですが、まずは小さい面で試しにやってみて、安全を十分に確認してから本格的な作業を始めましょう。
美匠は、自然素材を使った「人にも環境にもやさしい左官工事」を行っている会社です。お問い合わせに対しご自宅を訪問して説明するなど、お客様に寄り添った提案を大切にしています。ヒアリングから施工まで職人が担当することで希望通りの仕上がりになり、直接ご依頼をいただければ中間手数料がかからずコストカットも可能です。
取り扱い材料も豊富なため、モールテックスをはじめ、さまざまな左官材料に対応できます。漆喰の壁に興味がある、左官工事が得意な業者を探しているという方は、ぜひさいたま市の美匠までご相談ください。
<美匠の施工事例>
https://www.bisyou.jp/showcase
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