左官を導入する5つのメリットと3つのデメリット

皆様、こんにちは。                          

埼玉県さいたま市を拠点に関東全域の内装左官・外装左官を手掛けている美匠です。


健康や環境について気遣う方も増え、自然素材の珪藻土(けいそうど)などを使った壁の「左官仕上げ」が人気になっています。伝統的な左官材料には良い点もたくさんありますが、左官をインテリアに導入する上では、メリットとデメリットの両方を把握しておくことも大切です。


そこで今回は、左官のメリット・デメリットについてご紹介します。



■左官の5つのメリット


内装では、クロスや板を張る方法と、塗料や漆喰などを塗って仕上げる方法があります。仕上げ方によって、見た目だけでなく機能性や施工期間なども異なってきます。


左官仕上げでは、石や土などの鉱物を粉状にしたものに、糊材や水、顔料などを混ぜ合わせた材料を使います。これらの材料を、左官職人がコテを使って壁に塗っていきます。

左官職人の技術によって壁を塗っていくことで、他のクロス張りや塗料にはない魅力が生まれるのです。


・メリット1:壁の表情

左官では、コテの種類や使い方によって、フラットな感じからリズミカルなパターンまで壁に様々な表情をつけることができます。他の壁材では出せない表面の立体感は、左官の魅力のひとつです。壁に自然光や照明が当たることで、壁の陰影がさらに美しく際立ちます。



・メリット2:デザイン性

左官というと伝統的なイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、大理石や石畳風の左官仕上げなどもあります。左官材料と塗り方によって、和の空間だけでなく、モダンなインテリアにも合わせられます。


(画像引用:アイカ工業|ジョリパットカタログより)


・メリット3:機能性(吸湿性、放湿性、消臭効果)

珪藻土などの自然素材には多数の小さな孔(あな)があり、調湿や消臭性に優れています。壁が吸湿・放湿を繰り返すことで、部屋の湿度を快適に調節してくれるのです。


(画像引用:高千穂シラスHP|シラス壁の吸放湿機能)


・メリット4:保温性、断熱性

厚く塗り重ねていくことで、保温性や断熱性の効果も期待できます。使用する原料によっては、防音効果や遮熱効果などの機能もあります。


(画像引用:アイカ工業HP|ジョリパットフレッシュクールの遮熱イメージ)


・メリット5:シックハウス対策

長年、建材や内装材、ボンドなどに含まれている化学物質によるシックハウス症候群の被害とその対策が続けられています。左官材料に漆喰などの天然素材を使うことで、こうした心配はなくなります。またシックハウス症候群の原因と指摘されているVOC物質(揮発性有機化合物)を吸着する機能を持つ左官材も、数多くあります。



(画像引用:高千穂シラスHP|ホルムアルデヒド吸着・再放散テスト)



■左官の3つのデメリット

多くののメリットがある左官ですが、デメリットも少なからずあります。



・デメリット1:施工期間と価格

左官職人が丁寧に手作業で塗っていくため、施工期間が長くなり、価格も高めになります。張るだけの壁材と違い、塗った後に乾燥させなければならないため、その分の時間も必要になります。


・デメリット2:職人の実力や取り扱い材料による差

左官職人の技術によって、仕上がりに差が生じる場合があります。また、施工業者によっては扱っていない材料があることも。理想の壁を実現するためには、左官を依頼する時にどのような材料を扱っているのかを確認することが大切です。


・デメリット3:ひび割れや変色

下地の影響を受けて、ひび割れや変色をすることがあります。また、つなぎ材や安定剤を使った場合は、よく混ぜていないと劣化スピードの違いによって、剥がれたり浮いたりしてしまうことも。


最近では、DIYブームで壁をご自身で塗られる方も増えていますが、左官材料は気温や湿度の影響を受けやすく、取り扱いにも注意が必要です。後でひび割れや変色などで困らないためにも、信頼でき技術力のある左官職人に任せることをおすすめします。



■魅力の多い左官仕上げ



伝統的な左官仕上げには、他の壁材にはない魅力がたくさんあります。デメリットについても知っておくことで、心配な点を施工の際に相談することもできます。


美匠では、お客様に納得していただけるまで丁寧にご説明いたします。左官の材料も豊富に取り揃えており、どのような材料でも対応可能です。内装・外装についてお悩みの点がありましたら、美匠までぜひご相談ください。


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