左官の塗り壁を作り出す! 左官職人が使う道具とは?


皆様こんにちは。

埼玉県さいたま市を拠点に関東全域の内装左官・外装左官を手掛けている美匠です。


今、左官の塗り壁がインテリアとして人気になっています。DIYをする方の中には、自分で壁も塗ってみたいと左官にチャレンジされる方も増えているようです。しかし左官の作業が初めてだと、どのような道具を揃えたらいいかわからなかったりしますよね。


そこで今回は、左官職人が壁を塗る時に使う道具について詳しくご紹介します。




■左官職人の基本の道具


それではまず、左官職人が現場で使っている基本の道具についてみていきましょう。



・コテ


コテは、壁を塗る金属ローラーに持ち手が付いたもので、金属の形とサイズによっていくつかの種類があります。一般的な中塗ゴテ・仕上げゴテから、コンクリートに最適な木ゴテ、レンガ積みやタイル貼りに適したレンガゴテ、細かな作業をするための柳刃ゴテ・目地ゴテなどさまざまな種類があり、材料や作業によってコテの種類を使い分けながら、塗り壁を仕上げていきます。




・コテ板


壁に塗る際に、コテ板に材料を載せて使います。油絵を描く時に絵の具を載せるパレットをイメージしていただくとわかりやすいと思います。片手に材料の載ったコテ板、もう片方の手にコテを持って壁を塗っていきます。




・ひしゃく

容器から材料をすくうための道具で、台所用品のおたまを大きくしたような形をしています。メモリ付きのものであれば、計量したり、希釈に使ったりすることもできます。


(引用:田中石灰工業HPより)



・トロフネと練りクワ

トロフネは、セメントやコンクリートなどを練る時に使うプラスチック製の四角い容器のことです。材料を入れて練るために使うものですが、少量であればバケツでも代用可能です。

練りクワは、トロフネに入れた材料をかき混ぜ易い形になっているクワです。スコップでも代用できますが、練りクワを使うと混ぜやすくなるのであると便利です。


(引用:岡崎建材店)



・バケツ


水を入れて運んだり、コテなどの道具を洗ったりする時に使います。プロが使うバケツは、工事現場などで繰り返し使うため頑丈な作りになっていますが、ご家庭でのDIYであれば、普通のバケツでも大丈夫です。





■左官の魅力!壁の表情を作り出す専用の道具


左官の魅力の一つに、「校倉」「連波」など様々なパターンを繰り返しつける壁の表情があります。左官職人は専用の道具を駆使して、手作業でひとつひとつ模様をつけています。



・クシ目ゴテ・竹ぼうき


先がギザギザになったクシ目ゴテを横に引くと、和風の壁にぴったりな横向きのスジが入った「校倉」のパターンを作れます。このように、コテの種類や使い方によって異なる模様を作り出せます。さらに、竹ぼうきを使ってパターンをつける伝統的な手法もあります。


(引用:アイカ工業HPより)



・ローラー


ローラースタンプのように凸凹の模様がついた専用ローラーを使うと、伝統的なパターンからレンガ・木肌調まで、多種多様な壁の表情を作ることができます。


壁の表情をつける作業は、表面が乾燥しないうちに素早く、継ぎ目が目立たないようにする職人の技術も必要になってきます。


(引用:アイカ工業HPより)




■職人の技で道具を使いこなす


今回は、左官の塗り壁をする際に必要な道具についてご紹介しました。道具を調べたり、揃えたりすることもDIYの楽しさのひとつですよね。左官の塗り壁なら、塗り方によって様々な表情を出すことができます。道具を使いこなせるようになれば、DIYの幅も広がるでしょう。


もしも「やってみたけれど上手くできない」「面積が大きくて難しい」「複雑な壁でどのように塗ったら良いかわからない」という場合は、ぜひ美匠までご相談ください。職人の長年の知識と経験で、技術が必要とされるような壁の表情も作り出すことができます。


「壁の表情をこんな風にしたい」「この材料を使いたい」など、どのようなご要望もしっかりとくみ取って対応いたします。プロの左官職人に任せてみたいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


<美匠の施工事例>

https://www.bisyou.jp/showcase