漆喰壁が汚れたらどう直すべき?メンテナンスの方法を解説

皆様、こんにちは。

埼玉県さいたま市を拠点として関東全域で、一般住宅から店舗まで、幅広く内装左官・外装左官を手掛けている美匠です。


伝統的な壁の仕上げ材である漆喰は、調湿性・消臭性・耐火性などに優れ、柔らかな風合いも楽しめることから近年人気が高まっています。


しかし、漆喰も年月の経過とともに劣化し汚れていくため、きれいな状態を保つためには定期的なメンテナンスが欠かせません。今回は、漆喰壁が汚れたりヒビが入ったりした時の対処法をご紹介します。


■漆喰が汚れやすい原因は小さな穴。乾燥によるヒビにも注意



漆喰の汚れの原因となるのは、砂やホコリ、カビ、コケ、そして排気ガスなどです。いずれも完全に防ぐのは難しいため、漆喰壁がだんだんと汚れていくのは避けられません。それに加え、漆喰は壁材の中では比較的汚れやすい性質があります。これはなぜなのでしょうか。


実は漆喰には、顕微鏡で見ないとわからないほどの極めて小さい穴が空いています。この穴こそが、調湿性・消臭性・耐火性などを高めてくれているのですが、同時に汚れも吸着しやすくなってしまうのです。漆喰が汚れやすいのは、メリットの裏返しだといえるでしょう。


また、漆喰壁にはヒビが入ることもありますが、これの原因の1つが材料の「乾燥収縮」です。施工直後の漆喰は水分を含んでいますが、年月の経過に伴って乾燥していきます。その結果、漆喰が収縮して歪みが発生し、ヒビ割れやすくなるのです。そこへ地震や台風などによる強い力が加われば、さらにヒビが大きくなるでしょう。


これらのトラブルは漆喰壁の外観を損ねるだけでなく、機能を低下させて壁そのものを劣化させる原因になります。美しく機能的な漆喰壁を保つためにも、しっかりとメンテナンスを行う必要があるのです。


■小さな汚れは自分で落とせる。消しゴムやメラミンスポンジを使おう



漆喰壁の汚れに気づいたら、なるべく早めにお手入れをするのがおすすめです。小さな汚れであれば、特別な道具を使わなくても自分で落とすことができます。たとえば、壁をこすって擦り汚れをつけてしまった時は、消しゴムを使えば簡単に落とせるのです。消しゴムでも落ちないようなら、市販のメラミンスポンジを使ってみるといいでしょう。


また、汚水が跳ねたり飲み物をこぼしたりして漆喰壁が汚れた時は、汚れの成分や色素が漆喰に染み込んでしまうため、消しゴムやメラミンスポンジでは十分に落とせません。この場合は、サンドペーパーでこすると落ちる可能性があります。あまり乱暴にこするとかえって傷が大きくなるので、力を入れすぎず丁寧にこすってください。


なお、部分的な汚れについては「これはこれで味がある」と感じる方もいるでしょう。もともと自然素材は、年月の経過にともなって色味や質感が変化しやすいものです。それこそが魅力であると考え、あえて汚れをそのままにしてみてもいいかもしれません。


■しつこい汚れは専門業者に依頼して落とすのがおすすめ



漆喰壁のちょっとしたヒビや汚れは、自分でも手軽に修復でき、自然な変化として受け入れることもできます。しかし、大きなヒビや汚れ、漆喰の剥がれになると簡単には直せません。インターネット上には、DIYで修復する方法を紹介しているサイトもありますが、イメージほどうまくはいかないものです。


また、無理に自分で修復しようとして失敗し、結局業者を頼ることになった……というケースも珍しくありません。こうなれば、自分でやった分の時間やお金が無駄になってしまうでしょう。安易に自分で修復しようとは考えず、まずは専門家に相談して漆喰の状態を診断してもらい、手間や費用も考慮した上で方法を決めるのがおすすめです。


美匠では、住宅から飲食店などの商業施設まで、自然素材を使った「人にも環境にもやさしい左官工事」を行っています。漆喰をはじめ、取り扱い材料も豊富なので、さまざまな左官工事に対応可能です。仕上がりの状態を確認していただくため、その場でデザイン見本を塗るなどのサービスも行なっています。実績豊富な左官業者を探している方や、漆喰の壁に興味のある方は、さいたま市の美匠までお気軽にご相談ください。


<美匠の施工事例>

https://www.bisyou.jp/showcase