皆様、こんにちは。
埼玉県さいたま市を拠点として関東全域で、一般住宅からビル、店舗などの内装左官・外装左官を手掛けている美匠です。
内装工事をする際、塗り壁とクロスで迷われる方は多いことかと思います。
クロスは左官材よりも安いという理由で安易に選ばれがちですが、経年劣化が早く張り替えが必要なため、トータルコストで見れば左官のほうがおトクという声も。
そこで今回はクロスと左官を徹底比較。内装材を選ぶうえでぜひ参考にしてみてください。
ビニールクロスの特徴とメリット・デメリットとは?
・ビニールクロスとはどんな素材? そのメリットとは?
ビニールクロスが普及したのは、日本の高度経済成長期。急激な人口増に対応するため、施工もラクで安価な壁紙材が求められるようになった工業製品です。
塩化ビニル樹脂などでできたビニールシートを紙で裏打ちしたもので、色やデザインが豊富。何より材料費が安く、施工も高度な技術を要さないのがメリットとされています。
・デメリットも知っておこう
ただしビニールでできているために湿度を吸湿・放湿せず、ビニールハウスのなかにいるような感じがする、という声もあります。したがって結露しやすくカビ・ダニが発生する可能性も。
また劣化が進むとコーナーや表面が剥がれたり、こすった跡や黒ずみが表れてきてしまいます。環境にもよりますが、一般的には5年強で張替えが必要になります。
ちなみにビニールクロスは壁に接着剤で貼り付けて施工します。高度経済成長期にはこの接着剤に含まれる化学物質が問題となり、シックハウス症候群や、アレルギー、化学物質過敏症などが問題となりました。現在は改善されましたが、それでも接着剤やビニールクロス独特のにおいが苦手……という方もいらっしゃいます。
塗り壁の特徴とメリット・デメリットとは?
・塗り壁とはどんな素材? その歴史とメリットとは
塗り壁(左官壁)は壁下地の上に土などの自然素材を塗って仕上げた壁のことで、自然素材の優しさと快適さを併せ持つ空間をつくることができます。
なかでもポピュラーなのは、漆喰や珪藻土。
いずれも厚めに塗ると調湿性や蓄熱性が期待でき、湿気や室温の面から夏は涼しく冬は温かく過ごせる空間をつくれます。
漆喰は消石灰をベースにした日本古来の塗り壁材のことで、強アルカリ性による抗菌・消臭効果も特徴です。
珪藻土は藻類の一種である珪藻の殻が堆積した化岩石が原料で、多孔質であるため優れた調湿性を発揮。吸音・消臭・自浄効果も実証されています。
塗り壁は仕上げの幅も広く、フラットでモダンな表情にしたり、テクスチュアをつけたり、櫛やハケなどで模様をつけることも可能。
色も好みに調合することができ、赤や青、黄、黒などの色土を加えることで、オンリーワンの壁の色をつくれます。
・塗り壁材のデメリットは何?
塗り壁材のデメリットとして、クロスに比べて材料費・施工費といった初期費用が高いことが指摘されます。
ただし汚れてもメンテナンスができるので、クロスのように全部剥がして貼り変える必要がありません。
たとえば漆喰ならかんたんな汚れは消しゴムで消せますし、珪藻土はワインが飛び散っても薄いシミなら自浄作用でおのずとキレイになります。
欠けが生じてもその部分だけDIYで手間なく補修することも可能。
何といっても一度施工すれば半永久的に持ちしますので、トータルコストで考えれば左官材は決して高いものではありません。
塗り壁とビニールクロスどちらがいいの?
ビニールクロス、塗り壁それぞれメリット・デメリットがありますが、健やかで過ごしやすい空間を好まれるのなら、左官材がおすすめです。
コストを抑えたいのなら、住宅ならばLDKを中心に家族が長く過ごす場所を塗り壁に、また店舗ならメインの壁だけ左官にするという手もありますよ。
美匠では、お問い合わせに対して訪問して説明するなど、お客様に寄り添った提案に定評があり、自然素材を使った「人にも環境にもやさしい左官工事」をモットーに掲げています。
ヒアリングから施工まで職人が担当することで希望通りの仕上がりになり、直接依頼を頂ければ中間手数料がかからずコストカットに。
取り扱う材料も豊富で、モールテックスをはじめ、さまざまな左官材料に対応しています。
漆喰の壁に興味がある、左官業者を探している……という方は、ぜひ、さいたま市の美匠までご相談ください。