モールテックスの施工で失敗しないためのポイントとは?下地処理の重要性を解説

皆様、こんにちは。

埼玉県さいたま市を拠点として関東全域で、一般住宅から店舗まで、幅広く内装左官・外装左官を手掛けている美匠です。


前回まではモールテックスの施工方法を、実際に美匠が施工している動画を交えてご紹介しました。動画を参考にした上でポイントを押さえていただければ、きっとモールテックスを美しく施工できるでしょう。しかし、取り扱いが難しい素材であるために、どうしても失敗してしまうこともあるはずです。そこで今回は、モールテックスの施工で失敗しないためのポイントを解説します。



■モールテックスの施工で失敗を防ぐには、下地処理が重要!



モールテックスは薄塗の左官材料で、2mm~3mm程度しか施工しませんが、クラック(ひび割れ)には強い性質があります。これは、収縮してひび割れを起こすことが多いモルタルに比べ、モールテックスが大きく勝っている点です。表面強度はモルタルの1.5倍もあり、耐摩耗性にも優れていて傷がつきにくいため、正しく施工すれば長期間にわたってきれいに使えるでしょう。


しかし、いかにモールテックスが優れていても、下地の影響を受ける点は他の左官材料と変わりません。もし下地に構造的な問題があれば、クラックをはじめとするトラブルが起きる可能性は十分にあります。つまり、施工の失敗を防ぐ上で最も重要なのは下地処理です。下地処理をしっかりと行えば、凹凸や歪みも生まれずシームレスに施工できます。



■モールテックスの施工が失敗する原因



モールテックスの施工の失敗として非常によくあるのが、下地の継ぎ目部分の上で発生するひび割れです。継ぎ目の部分は少し凹んでいますから、どう工夫しても周りと同じようにはモールテックスを塗れません。厚めに塗って塞いだつもりでも、完全に乾燥させれば高確率で凹み、そこにクラックが発生してしまうのです。


また、下地に凹凸があると表面の色ムラとなって出てくる場合がありますし、下地のアク(汚れ)が表面に出てきてシミになることもあります。一応、モールテックスを塗り重ねて補修することはできますが、再発の可能性は否定できないので、根本的に直したければ施工をやり直すしかありません。こういったトラブルを防ぐためにも、下地処理は丁寧に行う必要があります。



■モールテックスの下地処理はどうやって行えばいい?



それでは、モールテックスを施工する際の下地処理はどのように行えばいいのでしょうか? 細かい注意点はいくつもあるのですが、必ず押さえておきたい重要なポイントは以下の2つです。


・継ぎ目の隙間やビス穴の凹みを塞ぐ

あらゆる隙間や隙間を塞いで徹底的に平坦にするのは、下地処理の基本です。隙間を塞ぐ材料としては、パテというペースト状の充填材を使用します。


・下地自体が動かないようにする

下地が動いたりたわんだりすると、上に塗ったモールテックスも歪んでクラックが発生してしまいます。絶対に動かないように固定しておきましょう。


これらはモールテックスに限らず、どのような左官材料を施工する場合でも重要なポイントです。ある程度の時間はかかりますが、丁寧に行えばそれだけ施工がしやすくなり、トラブルの発生を防ぐことができます。



■下地処理をしっかり行い、モールテックスをきれいに施工しよう!



前回までの記事でも解説してきた通り、モールテックスを含む左官工事では下地処理が極めて重要です。最終的には見えなくなる部分ではありますが、その状態は最後まで影響を及ぼすので、しっかりと処理を行いましょう。次回のブログでは、下地処理をどのように行うのかをもう少し具体的にご紹介いたします。


美匠は、自然素材を使った「人にも環境にもやさしい左官工事」を行っている会社です。お問い合わせに対しご自宅を訪問して説明するなど、お客様に寄り添った提案を大切にしています。ヒアリングから施工まで職人が担当することで希望通りの仕上がりになり、直接ご依頼をいただければ中間手数料がかからずコストカットも可能です。


取り扱い材料も豊富なため、モールテックスをはじめ、さまざまな左官材料に対応できます。漆喰の壁に興味がある、左官工事が得意な業者を探しているという方は、ぜひさいたま市の美匠までご相談ください。