皆様、こんにちは。
埼玉県さいたま市を拠点として関東全域で、一般住宅から店舗まで、幅広く内装左官・外装左官を手掛けている美匠です。
弊社では、高機能な左官材料「モールテックス」の施工をよく行っており、新規の施工だけでなく補修も承っています。時には「部分的な補修ができないか」というご相談もいただくのですが、実はモールテックスは部分的な補修ができません。では、部分的に破損した場合はどうすればいいのでしょうか? ここでは、モールテックスの補修に関する知識をご紹介します。
■モールテックスは部分補修ができません!
モールテックスは耐久性が高くひび割れしにくい左官材料ですが、もちろん絶対に破損しないわけではありません。壁であれテーブルであれ、物をぶつけたり落としたりした際に、部分的に傷がついたり亀裂が走ったりすることはあります。その破損が小さなものであれば、「業者に頼んで簡単に補修できるのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、モールテックスは基本的に部分補修ができません。なぜなら、モールテックスをきれいに仕上げるためには、施工範囲を一度に塗ることが重要なので、部分的に塗り直すことができないからです。もし部分的に上から塗ると、塗り重ねたところが目立ち、見栄えがかなり悪くなってしまいます。
■モールテックスの補修が必要な場合はどうする?
モールテックスの補修が必要になった場合は、大きく分けて2つの方法があります。状況に応じて使い分けることが重要なので、2つの方法の特徴を確認しておきましょう。
・剥がして下地処理からやり直す
最も確実なのは、モールテックスを剥がして下地処理からやり直す方法です。手間はかかりますが、下地の継ぎ目に沿ってクラックが入っているなど、下地処理の甘さ(施工不良)が原因と見られるトラブルも改善できます。原因がよくわからない不自然な破損がある時も、念のためこの方法を取った方がいいでしょう。
・さらに上から塗り重ねる
もう1つの選択肢は、モールテックスを剥がさずに上から塗り重ねる方法です。もちろん部分的に行うのではなく、全体に塗り重ねます。剥がしてやり直す方法に比べると手間はかからず、しっかりと塗り重ねれば破損箇所を見えなくすることが可能です。ただ、下地などに問題がある場合は、根本的な原因が解決されていないため、再発の可能性があります。
■施工不良での塗り直しがないよう、丁寧に下地処理をしています!
もしモールテックスを補修することになると、上記の2パターンのどちらかを選ばなければならなくなり、新たに施工費用がかかってしまいます。モールテックスはひびが入りにくい素材ではありますが、破損しないよう丁寧に扱ってあげるのが望ましいでしょう。
そして、より重要なのが丁寧な下地処理です。モールテックスにクラックが発生した場合、大抵は下地処理の甘さに原因があります。下地の継ぎ目やビス穴を十分に塞いでいなかったり、下地をしっかり固定していなかったりしたために、構造的な動きが生じて破損してしまうのです。
美匠では、こういった施工不良が原因でクラックが入らないよう、下地処理をしっかりと行っています(過去記事でも紹介:https://www.bisyou.jp/blog/mortex/134833)。施工不良以外で補修を希望される場合は、目立つけれど部分的に塗り直すか、全面塗り直すかのどちらかを選んでいただくことになります。
いずれにしても、状況や予算に応じて適切な方法を選択することが大切です。現場の診断やお見積もりが必要な時は、お気軽にご相談ください。プロの目線でアドバイスをさせていただきます。
美匠は、自然素材を使った「人にも環境にもやさしい左官工事」を行っている会社です。お問い合わせに対しご自宅を訪問して説明するなど、お客様に寄り添った提案を大切にしています。ヒアリングから施工までベテランの職人が担当することで希望通りの仕上がりになり、直接ご依頼をいただければ中間手数料がかからずコストカットも可能です。
取り扱い材料も豊富なため、モールテックスをはじめ、さまざまな左官材料に対応できます。漆喰の壁に興味がある、左官工事が得意な業者を探しているという方は、ぜひさいたま市の美匠までご相談ください。
<美匠の施工事例>