皆様、こんにちは。
埼玉県さいたま市を拠点として関東全域で、一般住宅から店舗まで、幅広く内装左官・外装左官を手掛けている美匠です。
これまで当ブログでもお伝えしてきたように、次世代の左官材料「モールテックス」の機能をフルに発揮させるためには、正しい手順で施工する必要があります。また、施工は1日や2日で完了するようなものではありませんから、計画的に行うことが大切です。そこで今回は、モールテックスの基本的な施工工程とスケジュールをご紹介します。
■モールテックスの施工工程
今回は前提条件として、壁なら20㎡、床なら15㎡を施工するものとして日程を算出しました。結論からいうと、工事にかかる期間は8日間程度です。毎日どのように工事を進めるのかを詳しく見ていきましょう。
1日目:養生・清掃・プライマー処理
まずは施工場所を養生し、きれいに清掃した上でプライマー(下地材)を塗ります。しっかり下地処理を行わないと、どれだけ丁寧にモールテックス(主材)を塗ってもきれいに仕上がらないため、とても重要な作業です。プライマーを塗り終わったら、最低8時間は養生して完全に乾燥させます。
2日目:ファイバーテープ貼り・テクニカルレイヤー(下塗り1回目)
ファイバーテープと呼ばれる、薄いガーゼのような布テープを下地の継ぎ目などに貼ります。これは、下地を補強して構造的に動かないようにすることで、モールテックスの施工後にひび割れや凹みが発生するのを防ぐためです。
下地をガッチリ固定したら、2回に分けてテクニカルレイヤー(下塗り)を塗っていきます。テクニカルレイヤーは、モールテックスの強度や防水性を100%引き出す上で重要で、均一に1mm厚で塗るのがポイントです。
3日目:テクニカルレイヤー(下塗り2回目)・フレスコ塗り(仕上塗り)
テクニカルレイヤーの2回目は3日目に塗ります。ここまで時間を置くのは、1回目が終わった後に8時間以上養生し、完全に乾燥させる必要があるからです。
2回目を塗り終わったら、タイミングを見てフレスコ塗り(仕上げ)をしていきます。できるだけ薄く、孔をなくすように塗ることが大切です。なお、フレスコの層とテクニカルレイヤーの2層目は合体させる必要があるため、2層目が半乾きのうちに行います。
4日目、5日目:養生
フレスコ塗りが終わったら、完全に乾燥するまで48時間以上養生します。この間に水滴や汗などが落ちてしまうと、表面に白い汚れが浮き出る白華現象(エフロレッセンス)が発生するため、注意しなければなりません。
6日目:研磨・水洗い
完全に乾燥したのを確認したら、ペーパーがけや電動サンダーで表面を均一に研磨し、水洗いも行ってきれいにします。作業後はテクニカルレイヤーの2層目の表情が出てきて、質感や手触りが一変するのがわかるでしょう。最後はしっかりと乾拭きをします。
7日目:乾燥養生
1日かけて、水洗いした後の乾燥養生をします。
8日目:汚れ防止剤塗布
施工後のモールテックスが汚れないように、汚れ防止剤を塗布します。これでモールテックスの施工工程は完了です。
■モールテックスの施工については何でもご相談ください!
今回ご紹介したのは、あくまでも一般的な施工工程です。実際の工程は、施工場所や季節などによって異なる場合もあります。たとえば、下地に問題があってより丁寧な処理が必要になったり、乾燥に想定以上の時間がかかったりすることもあるでしょう。
そのため、モールテックスを正確に施工したい時は、実績豊富でどんな状況にも対応できる会社に依頼することが大切です。美匠の職人はしっかりと講習を受けていて施工経験も豊富なので、金額のことなども含めて疑問・ご質問のある方は、お気軽にご相談ください。どのような内容でも丁寧に回答させていただきます。
美匠は、自然素材を使った「人にも環境にもやさしい左官工事」を行っている会社です。お問い合わせに対しご自宅を訪問して説明するなど、お客様に寄り添った提案を大切にしています。ヒアリングから施工までベテランの職人が担当することで希望通りの仕上がりになり、直接ご依頼をいただければ中間手数料がかからずコストカットも可能です。
取り扱い材料も豊富なため、モールテックスをはじめ、さまざまな左官材料に対応できます。漆喰の壁に興味がある、左官工事が得意な業者を探しているという方は、ぜひさいたま市の美匠までご相談ください。